住宅内覧会メモ_若原アトリエ
若原アトリエ/若原一貴さんの新築住宅内覧会におじゃましました。敷地わずか13坪、建築面積8.7坪。地下1階、地上2階、4人家族のための住まいです。小さい家を得意とする若原さんの真骨頂とでもいうべき、余白の美を感じさせる空間でした。
↓ 階段まで巧みに部屋の広がりに取り込んだ2階のLDK。若原さんが立っている場所は窓辺のベンチにもなっています。若原さん定番の、コテむらをつけた砂漆喰の壁・天井が、心地よい風合い。
↓ 空を望む東向きの高窓には縦格子を付けて、陰影を楽しみます。
↓ 左半分が食器棚、右はサービスバルコニーへの出入り口。からくりを発見して驚く私の顔を見てニヤりとする若原さん、いたずら好きの少年のようでした。小さな家でも便利さを切り捨てない意識、すごいです。また、細やかに配慮された機能的な造作家具は、小さな家の住心地をよくしてくれますね。
↓ スーッと上昇感のある天井は、凝ったつくりをしています。
↓ 理由は「陰影をつくるため」とのこと。建築家に依頼する意味って、こういうところなのかも、と思わされました。
↓ こちらはソファのコーナーになるそう。窓の下にちょっとした台がつくられています。スマホを充電したり、読みかけの本を置いておいたり(左上に読書灯あり)、過ごし方が考えられたデザインです。
↓ (写真左下)玄関から上階までの動線がスムーズ。光に誘われるように、自然に上がっていけます。壁面に造作の本棚を設け、スペースを有効活用。
↓ 寝室は、若原さんが提唱するセオリーの通り畳の部屋。部屋のサイズに合わせた小ぶりの畳です。寝室の窓が通りに面しているため、防犯を意識して障子の向こうに格子があり、手前から、ふすま、障子、ガラス戸、格子の4つのレイヤーで構成されています。
若原さん、ありがとうございました!
若原アトリエのHPはこちらです。
以前、若原さんが設計された別の住宅のルームツアー動画を撮らせていただきました。こちらもとても小さな家ですが、豊かな空間が広がっています。人気動画のひとつなので、ご覧いただけたら嬉しいです。
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