動画公開_北欧スタイルで癒やされる小さな家のリノベーション
今回はリノベーションされた住まいのご紹介です。緑の中に佇む白い家は、元々リノベーションされていた築70年超の古家でした。まだお若いご夫妻が、自然豊かで文化レベルの高いエリア性を重視して物件を探し、中古住宅(それもかなり古い)のリノベーションという道を選びました。
リノベーション設計は建築家・柴秋路さんです。柴さんは以前動画を撮らせていただいたリオタデザイン関本竜太さんの事務所スタッフをされていた方。音楽好きで、建築に携わる前はレコード店に勤めたこともあるという風変わりな経歴の持ち主です。建築にも感じます、音楽的なスタイルを。
リビングには大きなコーナー窓が設けられ、庭のモミジの木をはじめとした木々や、斜面の緑が視界に広がります。
造園は村田円芸さん。水はけをよくして土壌を健康的にする造園で、植栽はこのエリアの自然な植生に近いものを選んでいるそうです。敷地内に小さなせせらぎがあるので、夫妻はホタルを飛ばそうと目論んでいます。庭でホタルが見られるなんて、夢がありますね〜!
室内には夫妻の好きな北欧デザインの家具が置かれ、緑に囲まれた静かな環境でコーヒーやワインといった趣味を楽しめる空間に仕立てました。
リノベーションなので、設計には不自由な点も多かったと思うのですが、そういうことは一切感じられず、すべてが必然であったかのように感じられました。そこが設計の腕なんですね。飾り棚と組み合わせたキッチンの小さな窓のあしらいも気が利いています。
湿気や蟻害への対策として、基礎や柱を交換し、断熱・耐震性も強化。利便性の高い生活動線をつくり、家全体の通気性も改善するなど、機能面でもしっかり今のニーズに沿わせています。
とにかくセンスが良く、知的で穏やかなご夫妻で、そういうパーソナリティがこの住まいに品よく投影されているのが素晴らしいなと思いました。やっぱり「家=人」なんですね。
今年もあと数日で終わり。春頃に集中して動画撮影を行ったのですが、その後ライター業に忙殺され、編集できなかったものを、年末になってやっとこうして出せるようになってきました……。このお宅の撮影はGW。本当にお待たせしてしまって不安にさせてしまい、すみませんでした。他にもお待たせしている皆様、申し訳ありません!!!順次取り掛かります!
所在地 神奈川県
築年 リノベーション時築70年ほど
リノベーション竣工 2021年
延床面積 81.46㎡
原設計 不詳
リノベーション設計 akimichi design(アキミチ デザイン)
造園 村田円芸
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