動画公開_緑濃き窓辺に憩う、シークレットガーデンのある家
お盆休みとの関係で約20日ぶりの更新となってしまいました。窓の外の圧倒的な緑、美しいインテリア、2匹の猫たちの幸せそうな姿をお楽しみいただければ幸いです。
設計はオノ・デザイン建築設計事務所 小野喜規さんです。最初に小野さんとお会いしたのは、もう20年も前かもしれません。当時からとても光るものを感じて、新作が上がっていないか、時折HPをチェックしていました。
近年次々と魅力あふれる住宅がHPに並ぶようになり、私が執筆を担当した書籍『シンプルに暮らす小さな家』(エクスナレッジ)では、2軒の住まいを取り上げさせていただきました。コラムまで執筆していただくことができ、感慨深いものがありました。
撮影はとても暑い日でしたが、緑の多い地域で、駅からお宅までひんやりした木陰を歩きながらたどり着くことができました。敷地は崖下にあり、建築可能なのは崖を支える擁壁からかなり後退したエリアに限定されていたそうです。
しかしそのおかげで、周囲からの視線をまったく気にする必要のない庭を広く取れる結果に。リビング/ダイニングの窓は豊かな緑で埋め尽くされ、住まい手さんが望まれた「カーテンなしの生活」が実現されています。↓
↓ 左右の窓の違い、わかりますか? 左のダイニングは枠なしのピクチャーウインドウの出窓(下部は通風用に開けることができる窓)、右のリビングはがっしりした木のフレームで、窓際が2階まで吹き抜けています。建築家はみなさんそうですが、小野さんも窓辺や光のデザインに力を入れており、どの窓もそれぞれ魅力的です。
造園を担当されたブロカントさんが、室内からの見え方もしっかり計算して景色をつくっているのがわかります。
↓ こちらはダイニングの窓辺。動画を撮影中に窓の外をちょうちょがひらひら〜と飛んでくれ、ガッツポーズしたい気分でした。
インテリア好きでセンス抜群の住まい手さん。数カ国で海外生活も経験されるなかで、少しずつ買い集めたものを美しくコーディネートしています。
壁・天井の淡いグレージュのようなニュアンスカラーが、外の緑やファブリックなどの差し色をやんわりと受け止め、まとめています。
とても研ぎ澄まされた設計なのだろうと想像しますが、小野さんの生み出す空間はそれが前面に出てこない、感じさせないところが心地よく、独特の「におい」や「温度」のようなものを感じます。模倣が難しい、感性の領域かもしれません。
2階の個室やラウンジも、また素敵で、夢心地で撮影させていただきました。そこはぜひ、動画でお楽しみくださいね。
住まい手のKさんが用意してくださったランチがおいしくて、おいしくて……窓から緑をぼうっと眺めつついただくお料理が、撮影を終え緊張感がほどけた舌と体に沁みわたり、充実感とともに至福を味わいました。ありがとうございました。
↓ 採用されなかったけど好みのサムネと、K家の2匹の愛猫のうち、サンディくんのドアップを(動画後半は猫づくしになってます)
Kさん、小野さん、このたびはご協力ありがとうございました!
今後も、小野さんが次々といいクライアントさんに出会い、たくさんの魅力的な住まいが生まれることを期待しています。
小野さんの設計された2軒の住宅と、コラムが収録されている書籍は以下です。表紙も小野さん設計のお宅!!全部で12軒の魅力的な住まいが掲載されています。
AmazonのURL https://amzn.asia/d/beJy0zL
小野さんの設計事務所は以下です。
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