動画公開:夫婦と愛猫の穏やかな暮らしを包む、ミニマルな木の家

11月の終わりにルームツアー動画を更新しました。この「sumitsubo house」の設計は Koizumi Studio の小泉誠さん。ご夫婦と3匹のねこさんたちが暮らしています。当日は黒ねこのナロさんしか姿を見せてくれませんでしたが……

延床面積77㎡。コンパクトな2階建てでリビングは見晴らしのいい2階にあります。

窓枠が深くなっていて、景色を切り取る額縁であり、こんなふうに楽しい居場所にもなるのです。設計の小泉さんの本業は家具や生活用品などのデザイナー。すみずみにまで家具のスケールや手触りが感じられる住まいです。


「sumitsubo house」という名前の由来は下に写っている家具「sumitsubo」にちなんだもの。住み手のYさんと小泉さんは、家を建てる前から仕事を通した知り合いで、この家具を愛用していたそう。特に用途を決めていない1階の土間に置かれています。

Yさんは、ライティングデザイナーと美術館エデュケーターのカップルで、名前のない余白空間をセンスよく楽しんでいらっしゃいました。トイレと玄関のねこ飛び出し防止の引き戸以外は建具がなく、連続しています。


2階の高窓の窓枠も奥行きが付けられ、キャットウォークになっています。

無駄を削ぎ落としたミニマルな空間に、構成要素として取り入れているのが、小泉さんの定番素材、杉の三層パネルです。細部まで突き詰めてデザインされた空間に、ざっくりした木目が添えられたことで、肩の力を抜いて暮らせる「ふだん着」の感覚が備わっています。

周囲の山並みを切り取るピクチャーウィンドウ。自然豊かな環境に暮らす幸せを、毎日確認できる窓ですね。

ねこさんのごはんや水をのせる家具も小泉さんのデザインですが、今は残念ながら販売されていないそうです。

小泉さんデザインの家具や生活雑貨を購入できる、オンラインのお店は以下になります。

小泉さん、Yさん、ありがとうございました!

住まい逍遥

住宅・ライフスタイルをメインフィールドとして活動するフリーライターの松川絵里が、憧れや共感、好奇心を掻き立てられるスタイリッシュな住宅を、取材・レポートします。動画で美しい空間やライフスタイルを疑似体験するルームツアー・チャンネル「Cozy Houses in JAPAN」を運営。 https://www.youtube.com/c/CozyHousesinJAPAN_housetours