これまでライターとして手がけた本
フリーライターとしてお仕事をいただくようになって、もう20年以上になります。いわゆる「住宅雑誌」というジャンルをメインに、たくさんの住まいと、そこで営まれる暮らしを取材させていただきました。子育て時期はあまりたくさん仕事をしていなかったり、お世話になった雑誌が次々休刊してしまったりと、波はありましたが、ざっと計算すると900〜1000軒くらいのお宅におじゃましたことになります。われながらすごい数だなあ、と驚きます。
近年は雑誌だけではなく、書籍のお仕事もいただけるようになり、何冊かたまってきたので、自分の忘備録としてここにまとめておこうと思います。新しい本が出たら、上に追加していくつもりで、新しい順に並べてみることにします。
『時を重ねる家。』
エクスナレッジ 2023年1月30日初版
築20年から100年まで、幅広く古家のリノベーション事例を14例集めました。古さを前面に出すリノベーションだけでなく、古さを「デザインモチーフのひとつ」ととらえたような、自由な発想の事例を心がけました。事例リサーチ、アポイント、取材、執筆を担当。
編集=別府美絹(エクスナレッジ) 写真=奥田正治 ブックデザイン=藤田康平(Barbar)DTP=福本蓮美 図面作成=ハマモトヒロキ
『自然と暮らす家』
エクスナレッジ 2022年12月28日初版
自然のそばで、自然を感じながら暮らす13軒の家と暮らしを集めました。事例リサーチ、アポイント、取材、執筆を担当。
編集=静内二葉(エクスナレッジ) 写真=雨宮秀也 ブックデザイン=山口デザイン事務所 図面作成=mini_minor
『整う住まい。』
エクスナレッジ 2021年3月13日初版
収納や間取りに工夫を凝らして、整えやすくすっきりと暮らせる住まいを、13軒集めました。事例リサーチ、アポイント、取材、執筆を担当。図面イラストの作成といった編集作業も担いました。
編集=別府美絹(エクスナレッジ) 写真=奥田正治 デザイン=OKAPPA DESIGN 間取りイラスト=ハマモトヒロキ
『木の家を楽しむ』
KINOIESEVEN著 ユウブックス 2021年1月25日初版
建築家さんの団体である家づくりの会「キノイエセブン」の本で、7軒の住宅紹介記事部分の取材・執筆を担当させていただきました。
後半に「居心地の良い家づくり18のコツ」として、キノイエセブンのメンバーによる解説がついています。
写真=渡部立也 間取りイラスト=樋口あや ブックデザイン=ido
『緑と暮らす。』
エクスナレッジ 2021年4月3日初版
庭や借景の緑を楽しみながら暮らせる住まいを11軒集めました。事例リサーチ、アポイント、取材、執筆を担当。図面イラストの作成といった編集作業も担いました。巻末には造園家・小林賢二さんによるコラム「庭づくりのコツ」があります。
編集=別府美絹(エクスナレッジ) 写真=飯貝拓司 ブックデザイン=OKAPPA DESIGN 間取りイラスト=ハマモトヒロキ
『小さな平屋。』
エクスナレッジ 2020年2月21日初版
13軒の平屋を集めました。事例リサーチ、アポイント、取材、執筆を担当。図面イラストの作成といった編集作業も担いました。
編集=別府美絹(エクスナレッジ) 写真=雨宮秀也 ブックデザイン=Barbar 間取りイラスト=ハマモトヒロキ
『緑の家。』
エクスナレッジ 2019年6月25日初版
『緑と暮らす。』にさきがけて出された本です。庭や借景の緑を楽しみながら暮らせる住まいを13軒集めました。事例リサーチ、アポイント、取材、執筆を担当。図面イラストの作成といった編集作業も担いました。造園家・栗田信三さんによるコラム「美しい庭づくりのヒント」があります。
編集=別府美絹(エクスナレッジ) 写真=飯貝拓司 ブックデザイン=OKAPPA DESIGN 間取りイラスト=ハマモトヒロキ
『小さな家で楽しむスタイルのある暮らし』
エクスナレッジ 2015年11月30日初版
まるごと1冊手がけさせていただいた、最初の本です。13軒の、素材感にこだわった住まいで営まれるスタイリッシュな暮らしを集めた本。事例リサーチ、アポイント、取材、執筆を担当しました。
写真=石曽根昭仁 ブックデザイン=mots
これらの本は、編集者の作品です。編集者の「こういう本にしたい」というイメージに沿って、事例を探すことが本づくりの第一歩。自分がいいなと思っても採用されないこともしばしば。でも、やりとりしていくうちに価値観が歩み寄り、「これいいね」が重なり合ってくるのが楽しい。Amazonのレビューに「偏った内容だ」というのを見つけました。そう、バリバリに偏っています。かなり、イメージ重視の内容。編集者と私が「わ〜、素敵!♡」となる住宅だけが濾し取られるわけですから。ネット通販では中身のイメージまではつかみきれませんから、残念ながら届いてみて「違うな」ということはありうると思います。
こうした本は、写真家さんやデザイナーさん、図面をトレースしてくれるイラストレーターさんとのチームでつくり上げます。そこもまた、楽しい。いや、それぞれの人が苦労するポイントも、たくさんあるんですけどね。(ご苦労をかけてゴメンナサイ)
そして、なんといっても取材が一番楽しい。自分の気に入った美しい家で、好きなものに囲まれて暮らしている人たちは、幸せのありかがわかっている。取材を通してそのおすそ分けをいただき、こちらまでハッピーになります。住宅取材はいろいろと気を使うので、取材後はぐったりしていることが多いけれど、心はふんわり、楽しい時間がくれたぬくもりで膨らんでいます。
今後も機会があれば、パラパラと気楽に眺めて楽しめるような住宅本づくりに携わりたいな〜と願っています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
0コメント