狭小地の3階建てを光と静寂で満たす_建築家の自邸レポート_3
階段を上がると、すぐにベッドルームがあります。
小さいスペースを、できるだけ広く感じさせるため、階段スペースと一体的になっています。採光も南面する階段の窓から。
階段と寝室は、障子で仕切れるようになっています。
眠るときは閉めたほうが安心できそうですね。ランダムな桟のデザインがモダンアートのようです。取っ手部分にも、ぜひ注目してください。高さやサイズがまちまちにつくられていて、全体が一幅の絵。
障子は欄間部分が素通しになっており、締め切っても閉塞感がないのです。ここの壁・天井も漆喰塗りで、ムラのある艶と繊細な陰影にため息……
納戸もありますが、スペースが限られているため、服をこのようにオープンに吊り下げています。下部にはステンレスのバーがあり、ちょっと掛けておくのに便利。地窓は素通しで、壁はキッチン背面の壁と同一面。明るさは天窓から得ています。
ここには簾戸が仕込まれていて、閉めれば表情に涼やかさが加わります。うーん、どちらもすてき!
このフロアにはお子様の個室とバスルームもあります。下の写真はバスルームのドア。前回ご紹介した手洗いのドアと同じデザインですね。そして、左手の壁には小さなニッチがつくられています。これには仕掛けがあって…
照明のスイッチが隠れていました。
バスルームのドアを開けたところ。
洗面・トイレを一室にまとめて省スペース。もし間に壁があったら、広さの感覚が大きく変わることが予想できます。こういうつくりの場合、できればトイレが2つあったほうがなにかと便利。高野さんのお宅には、1階にもトイレがあります。右側のカーテンは、洗濯機置場。左にちらっと見えているのは浴室のガラスドアです。
歯ブラシを置いてあるところ、間接照明になってます。細やか〜
次回は、3階にある和の空間と、居心地のいいロフトスペースをご紹介します。お楽しみに〜
このおうちの空間を動画でもご紹介しています。光の変化や美しさを感じることができると思います。ぜひごらんください。
高野さんが主宰する建築設計事務所「遊空間設計室」へもぜひ!見ごたえのある住宅がたくさん掲載されています。
詳しいDATAは1回目の最後に記載してあります。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
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