動画公開_高台から緑を眺めて暮らすシンプリストの小さな家
2016年竣工の住まいです。つまり、9年間、そこで暮らしが営まれてきたわけですが、ポジティブな意味で、それをまったく感じさせないようなフレッシュなお宅でした。設計はimajo designさんです。
フレッシュさの所以は、住まい手がこの家をとても大切に思いながら暮らしてきたからだと感じました。デザイン畑のご夫婦で、お子さんがお二人。9年の間に成長されたご長男さんは、大学進学ですでに家を出られています。どんなふうに子育てをされてたんだろう?というくらい、引っ越したてのような清廉さを感じました。おそらく、よーく見れば白い壁に手ズレの跡なんかがあったりはするのでしょうけど……
↓ 13坪の敷地に建つ、地下1階・2階建ての建物で、メインフロアは2階のLDKです。南斜面の家なので、南側に建つ家々は眼下に沈み、視界には動物園の緑が入ってきます。木の葉が落ちる冬は、キリンが見えることもあるのだとか……!この日は最高のお天気に恵まれ、爽やかさ満点。
↓ LDKは14.4畳ですが、屋根なりに吹き抜けた天井を中心に、左右にヌックのようなスペースの膨らみがあり、窓の開放感と相まってとても広く感じられます。ミニマリスティックで物量を抑えた暮らし方から受ける、すっきりとした印象も大きく作用しているでしょう。
とても整理されたお宅なので、キッチンの水切りかごや洗剤容器、テーブル下のゴミ箱などは、あえてそのままにして撮影しました。
↓ 1階の構成は、玄関ホールと洗面・脱衣スペースの境界があいまいで、引き戸やカーテンを開けておけばワンフロアの広がりを感じることができ、とてもぜいたくな空間になります。
↓ 玄関引き戸を開けてまず目に入るのは、正面の窓からの眺望と洗面台です。ですから、洗面周りはかなり気を使ってデザインされているはず。見られてOK,というより「見てみて〜!」と言いたくなる洗面コーナーです。
ワンルームの地下室を寝室兼子ども部屋として、仮説的な家具で子どもたちの居場所をつくっているのも、軽やかですてきな考え方だなと共感しました。
美意識や価値観が合う建築家とめぐり逢い、自宅の設計を委ねられることの幸運を、いつも以上に感じさせていただけた取材でした。動画からそれを感じ取っていただけたら幸いです。
imajoさん、住まい手さま、ご協力ありがとうございました!
imajo designさんのHPはこちらです。
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